足の「人指し」指


Gaudete in Domino. Ora et labora. 主にあって喜べ! 祈れ、そして働け!
by nitonyan
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子どもが学校を辞めたいと言い出したとき

昨年、新しくスタッフに加わったKさんのお子さんが、いま高校を辞めようとしている
Kさんは私と同じく×1で、お嬢さんの高校選びは、本人の希望より公立優先だったそうだ
「私の行きたかった学校じゃない」
その思いが、お嬢さんを高校中退へ走らせているようだ

昨年の暮れ、Kさんのお母さんが癌で緊急入院した
そのバタバタのなかで、お嬢さんの高校中退への思いは少し薄らいだように見えたけれど
「お母さんが大変なときに、そんな話ができないから、お母さんに時間ができるまで待っていた」とお嬢さんは言ったそうだ

親が癌で入院する
子どもが高校を辞めたがる
、、、、、まったく私の通った路だ
「うちの職場は、どうしてそういう風になっちゃうのかしらね~?」
ボスは首をかしげる
親の病気は仕方が無い、そういう年回りなのだ
ただ、子どもが学校を辞めたがるには、ひとつだけ思い当たる原因があった
それは、、、、勤務時間の長さだ
朝の9時から夜の8時まで母親が外で働くということは、家に母親のかわってサポートをする人がいない核家族の場合、母親の不在はそのまま子どもにのしかかる
ましてや、思春期、感受性が少し強かったりすれば尚のこと、母親の不在は強く影響する

解決方法は、子どものために勤務時間の短い仕事を探すことだとは誰もが気づいている
けれど、問題はそんなに簡単じゃない
何の技術も持たない40台なかばを過ぎた女性が働ける場所など限られている
ましてや新しく正社員として雇ってくれる会社など皆無に等しい
そんな中、少々勤務時間は長くても、女性だけの職場、そして正社員登用ということで、私の勤務している会社は願っても無い条件の職場だと思う

お金か、、、子供か、、、、、

たとえ仕事を変えて、9時~5時の仕事をゲットできたとしても、せいぜい契約社員か派遣社員
とうぜんボーナスなどは多くは望めない
また、今年は採用されても、来年以降の保障はない
子どものほうは、母親が遅くても6時か7時に帰ってきてくれれば、母親が夕食を作ってくれるし、一緒に食事をしながら会話もできる
けれど、とうぜん経済的には苦しくなるから、高校進学はできても、その上の学校は望めなくなってしまう
本当は、本人が望めば路はいくらでもあるのだけれど、子ども自身には未来が無いように感じてしまうことが多い
実際、Kさんのお嬢さんも
「私なんて大学にも専門学校にも行けないし、だからといって高卒で就職できるようなところでは働きたくない
 将来に何の夢も持てない」
そう言ったそうだ

Kさんのところは、今回高校を辞めたいと言い出したお嬢さんを筆頭に、下に中学2年生、小学6年生のお嬢さんたちが続いている
息子一人を育てればよい私とは、条件としてはかなり厳しい

私の場合は、息子の高校時代には、恋人の家に同居していたからこそ通信制高校+サポート校という選択肢も可能だった
もし、あのとき、今と同じように、月6万円以上の家賃を払いながらの生活だったとしたら、、、?
たぶん息子の進路に、通信制高校+サポート校は選ばなかっただろう
高校を辞めたいと言った息子の本当の希望は、実は大検受験だった
将来に不安を感じながらも、経済的な理由から、私は息子の希望を通したと思う
家賃負担がないのをよいことに、私は、大検受験よりも実質的な「高卒」の履歴を重視して、息子に通信制高校に行くことを薦めたのだ
それによって年間百数十万円の学費負担を、薄給の私でも払えることができた
それはちょうど、月6万円の家賃+大検予備校の学費と同額だ
どこで住んだとしても、結局私は年収の半分以上の出費からは逃れられなかったということになる

子どもが高校を辞めたいと言い出した、、、
同じような経験を持つ私に、職場のボスはKさんに助言して欲しいと言った
けれど、、、
子どもの数も違う、親の経済状態も違う、ましてや子どもの性質も違うKさんに、たった一人の子どもを育てただけの経験しかない私が、何を言ってあげられるだろう、、、?
私は悩んだ
悩んで、悩んで、悩んだあげく、

「高校1年生の単位だけは取得するように言ったほうがいいわよ
 この先、どんな進路を進むにしても、単位を取得しているかしていないかは大きく作用するから
 子どもに頼み込んでも、1年生の単位だけは取ってもらうように説得すること
 それから、将来について、お嬢さん自身がどういう風にしたいのか?
 本来、お嬢さんが行きたかった学校にもう一度受験して入るのか?
 それとも、高卒の資格だけをとりたいのか?
 大変だろうけれど、じっくり話し合って、一番いい路を見つけられるように祈ってるよ
 私の持っている情報で、役にたつものがあるなら、いつでも言ってね」
やっとの思いで、それだけを言った

それを聞いたKさんの顔は、(私の気のせいかもしれないけれど)パッと明るくなった気がした

そうなんだ、、、、、
子どもが学校を辞めたいと言い出すなんて、自分のところだけだ、
どうしてうちの子どもは、ほとんどの子どもが進む路を拒否するのだろう、、、
親にとっては、そういう孤独感が一番こたえる
「自分の子どもの将来がどうなるのかは不安だけれど、
 とりあえず、自分と同じ思いをしたことのある人が身近にいる」
それだけでも元気が出てくる
学校を辞めたいと言い出す子どもに、真正面から立ち向かう勇気が出てくる

たぶん、私の助言は、Kさんにはたいした力にならないだろうけれど、
同じことで悩んだ経験のある私の存在こそが、彼女にプラスになってくれるかもしれない

雑誌で、昨年の6月、不登校の子どもたちと真正面から向き合う活動を続けている「東京シューレ」が20周年を迎えたという記事を読んだ
当初「登校拒否」と呼ばれていたものが「不登校」と名前を変えた以外に、この20年で何が変わっただろう?
20年前よりは少しは緩和されているとはいえ、社会はあいかわらず「学歴社会」だ
「不登校の子どもたちは、今の社会のカンフル剤になる」
そう言いきったフリースクールの学長は、結局は「いつまでも変わらない日本」にあきらめて、外国に子どもたちの活路を探している
「高校は通過点」というのが、息子が通うサポート校の学長の言葉だ
「重要なのは最終的に何の仕事につくかだ」

先日、ある友人にこんな質問をなげかけられた
「お母さんとしては、息子さんには何になってもらいたいの?」
さて、、、、、?
これまで息子を育ててきて、息子に将来なって欲しい職業はたくさんあった
でも、今は、そのどれもが息子の現実とは重ならない
だから、今は「何になってもらいたい」とは思わないけれど、
「とりあえず自分の生活は自分で支えられるようになってもらいたい」などと、
あいまいな答えでお茶を濁してしまった
息子自身も
「俺はニートになんてならないからっ
 家族四人ぐらいは養っていけるだけの仕事につきたいと思っている」

この、息子の答えを
「立派だね」と思うか?
「夢はないの?」と思うか?

、、、、私は、半々だ

毎日、毎日、職場に学校から「今日も来ていません」という電話をうけて、スタッフルームの隅で一人で泣いていたころを思えば、「立派になったね」だけれど、
いつまで経っても、親は子どもに期待ばかりをかけてしまえば「夢は?」となってしまう

現実の息子は、そんな親の思惑には関係なく、日々を過ごしているというのに、、、笑

頑張って>Kさん
子どもがどんな路を選ぶにしても、これは親の正念場
逃げないで、真正面から話し合うことしか、方法はないからね、、、、
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by nitonyan | 2006-01-15 09:03 | すね

「親より出世するよ」
私の母は、私にそう言い続けた

「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた

「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、

「La Postal 1日1信」

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