足の「人指し」指
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繕いもの
久しぶりに裁縫箱を取り出して、繕いものをした
息子のGパンと、同じく息子の布ナップサック
息子のGパンは、買ったときから「穴あき」
ところが、その穴がどんどん大きくなり、とうとう横の裂け目から縦に裂けてしまった
うちは、もちろん裕福じゃないけれど、新しいGパンを買うぐらいのお金はある
息子も、そのGパンのほかにも何本かジーンズを持っている
それでも、どうしてもそのGパンが気に入っているらしく、いっこうに着るのをやめない
しばらく黙ってみていたけれど、さすがに裂け目が広がってきたので、
「縦の裂け目だけでも、、、、縫おうか?」
と息子に声をかけた
すると、嫌がると思っていた息子は、ひとつ返事で
「お願いしますっ」
ついでに、同じく息子が気に入って、この2年間、毎日のように持って歩いている帆布のナップザックも繕った
こちらも、とうとう重さに耐えかねて、横に一気に裂けている
Gパンと同様、いくら言っても、他のカバンに換える気は息子にはない
ナップザックのほうは、一度息子自身が自分で繕ったようだけれど、家庭科の時間など真面目に受けていなかった息子の繕いは、一日ももたなかったようだ
どちらも、ボタンをつけるための太い糸を二本取りにして、畳を縫うように(といっても、畳を縫った経験はないけれど)ザクザクと縫っていった
息子が、ものを大事にする性格なわけではない
どちらかというと、ものに執着する性格なのだと思う
繕いものをしながら、息子がまだ幼稚園のころのことを思い出した、、、、
幼稚園の年中のころだったと思う
息子の靴下が、すべて穴が開いてしまった
もちろん、親が勝手に新しい靴下を買ってくれば済む問題だけれど、そのころから息子は自分の下着から洋服まで、自分で納得のいくものじゃないと着ない子どもだった
そこで、息子をつれて靴下を買いに出かけた
靴下売り場の、ちょうど子どもの靴下を売っているところへ連れて行った
息子はしばらく、売り場に並んだ靴下を眺めていた
そして、、、息子の口から出てきたのは、
「欲しい靴下がないから、買わなくていいよ」
家にある靴下はすべて穴が開いたから、新しい靴下を買わなくちゃいけないと伝えると、
「穴が開いていても、いま持っている靴下が気に入ってるんだ」
そう言うと、スタスタと売り場をあとにしてしまった
しかたなく、その夜も、私はいえにある息子の靴下をつくろった記憶がある
もちろん、靴下に穴があいたら、繕って履けばよい
けれど、最近は、繕いものをすることなく、穴が開けば新しいものを買うのが、普通になっている気がする
つぎあてをした洋服など、いまの時代に着ている人を探すほうが難しい
それなのに、息子は
「オレ、つぎあてのした洋服って、逆にカッコいいと思うんだ」
そう言って、憚らない
実は、息子は、1ヶ月前まで、穴のあいた靴も履き続けていた
こちらも何度言っても新しいものを買ってこない
とうとう私のほうが業を煮やして、勝手に新しい靴を買ってきた
それでも、それから一ヶ月、息子は穴の開いたぼろぼろの靴を履いて過ごしていた
梅雨に入り、さすがに雨の日は、穴の開いた靴では過ごせないと感じて、やっと息子は新しい靴を履いてくれるようになったのは、つい一ヶ月前のことだった
これを訊いて、感心するのは、たぶん年齢のいっている人たちだけだろう
これじゃあ、同年代の子どもたちと話が合うわけがない
息子が高校を辞めた理由が、なんとなく理解できるような気がする
(もちろん、それだけじゃないでしょうけれど、、、、)
久しぶりの針仕事、しかも仕事を終えてからの夜の針仕事だったけれど、それでも、子どものために何かしてあげられることが残っていたと、針を運ぶ手が楽しげだった
(こんなに破いちゃって、、、、)
そうため息をもらしながら、繕いものをする親の気持ちは、息子が幼稚園に通っていたころと、なんら変わらなかった
まだまだ子ども、、、、
でも、もう18歳、、、、
「お母さんっ! 靴下に穴、開いてないね~~~」
そう言って、私の下手な裁縫で、穴を繕った靴下を抱きしめて、跳ねるように喜んでいた息子は、もう遠い遠い過去の記憶のなかにしかいない、、、、
子育ても、楽しいのは、ほんとうに子どもが小さいころだけだね、、、
それでも、そんな楽しい思い出があるだけ、いいのかな、、、、
+神に感謝
息子のGパンと、同じく息子の布ナップサック
息子のGパンは、買ったときから「穴あき」
ところが、その穴がどんどん大きくなり、とうとう横の裂け目から縦に裂けてしまった
うちは、もちろん裕福じゃないけれど、新しいGパンを買うぐらいのお金はある
息子も、そのGパンのほかにも何本かジーンズを持っている
それでも、どうしてもそのGパンが気に入っているらしく、いっこうに着るのをやめない
しばらく黙ってみていたけれど、さすがに裂け目が広がってきたので、
「縦の裂け目だけでも、、、、縫おうか?」
と息子に声をかけた
すると、嫌がると思っていた息子は、ひとつ返事で
「お願いしますっ」
ついでに、同じく息子が気に入って、この2年間、毎日のように持って歩いている帆布のナップザックも繕った
こちらも、とうとう重さに耐えかねて、横に一気に裂けている
Gパンと同様、いくら言っても、他のカバンに換える気は息子にはない
ナップザックのほうは、一度息子自身が自分で繕ったようだけれど、家庭科の時間など真面目に受けていなかった息子の繕いは、一日ももたなかったようだ
どちらも、ボタンをつけるための太い糸を二本取りにして、畳を縫うように(といっても、畳を縫った経験はないけれど)ザクザクと縫っていった
息子が、ものを大事にする性格なわけではない
どちらかというと、ものに執着する性格なのだと思う
繕いものをしながら、息子がまだ幼稚園のころのことを思い出した、、、、
幼稚園の年中のころだったと思う
息子の靴下が、すべて穴が開いてしまった
もちろん、親が勝手に新しい靴下を買ってくれば済む問題だけれど、そのころから息子は自分の下着から洋服まで、自分で納得のいくものじゃないと着ない子どもだった
そこで、息子をつれて靴下を買いに出かけた
靴下売り場の、ちょうど子どもの靴下を売っているところへ連れて行った
息子はしばらく、売り場に並んだ靴下を眺めていた
そして、、、息子の口から出てきたのは、
「欲しい靴下がないから、買わなくていいよ」
家にある靴下はすべて穴が開いたから、新しい靴下を買わなくちゃいけないと伝えると、
「穴が開いていても、いま持っている靴下が気に入ってるんだ」
そう言うと、スタスタと売り場をあとにしてしまった
しかたなく、その夜も、私はいえにある息子の靴下をつくろった記憶がある
もちろん、靴下に穴があいたら、繕って履けばよい
けれど、最近は、繕いものをすることなく、穴が開けば新しいものを買うのが、普通になっている気がする
つぎあてをした洋服など、いまの時代に着ている人を探すほうが難しい
それなのに、息子は
「オレ、つぎあてのした洋服って、逆にカッコいいと思うんだ」
そう言って、憚らない
実は、息子は、1ヶ月前まで、穴のあいた靴も履き続けていた
こちらも何度言っても新しいものを買ってこない
とうとう私のほうが業を煮やして、勝手に新しい靴を買ってきた
それでも、それから一ヶ月、息子は穴の開いたぼろぼろの靴を履いて過ごしていた
梅雨に入り、さすがに雨の日は、穴の開いた靴では過ごせないと感じて、やっと息子は新しい靴を履いてくれるようになったのは、つい一ヶ月前のことだった
これを訊いて、感心するのは、たぶん年齢のいっている人たちだけだろう
これじゃあ、同年代の子どもたちと話が合うわけがない
息子が高校を辞めた理由が、なんとなく理解できるような気がする
(もちろん、それだけじゃないでしょうけれど、、、、)
久しぶりの針仕事、しかも仕事を終えてからの夜の針仕事だったけれど、それでも、子どものために何かしてあげられることが残っていたと、針を運ぶ手が楽しげだった
(こんなに破いちゃって、、、、)
そうため息をもらしながら、繕いものをする親の気持ちは、息子が幼稚園に通っていたころと、なんら変わらなかった
まだまだ子ども、、、、
でも、もう18歳、、、、
「お母さんっ! 靴下に穴、開いてないね~~~」
そう言って、私の下手な裁縫で、穴を繕った靴下を抱きしめて、跳ねるように喜んでいた息子は、もう遠い遠い過去の記憶のなかにしかいない、、、、
子育ても、楽しいのは、ほんとうに子どもが小さいころだけだね、、、
それでも、そんな楽しい思い出があるだけ、いいのかな、、、、
+神に感謝
by nitonyan
| 2006-07-04 23:13
| すね
「親より出世するよ」
私の母は、私にそう言い続けた
「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた
「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、
「La Postal 1日1信」
私の母は、私にそう言い続けた
「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた
「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、
「La Postal 1日1信」
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