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足の「人指し」指


Gaudete in Domino. Ora et labora. 主にあって喜べ! 祈れ、そして働け!
by nitonyan
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母の生きがい

今月二回目の実家へ行った

父が亡くなってすぐの頃は、いろいろとしなくちゃいけないことも多かったし、一人残された母も寂しいだろうと毎週通っていたけれど、、、
最近は、友だちの選挙やフラメンコの発表会の準備のために、少しずつその回数が減ってきている
でも、よくしたもので、母も一人暮らしに慣れ、しだいに一人の生活のリズムができつつあるようだ









「今までの人生のなかで、今が一番幸せかもしれない」
と、母は言う
もちろん寂しいことにかわりはないけれど、好きなときに起き(母はものすごい早起き)、好きなものを食べ(三日に一度、無料パスを使ってデパートへ行き、好きなものを買っている)、好きなように暮らしている今は、それまでの舅、姑に仕え、夫に仕えていた生活からの完全な開放感なのかもしれない

それでも母の生活の中心にあるものは、舅・姑・夫をはじめ、すでに他界した親戚、友人のために毎日お線香をあげ、仏壇に供え物をすることだ
「1日は○○の命日、2日は●●の命日、3日は、、、」
と、毎日のように『誰かの命日』で、そのすべてを母は暗記している
たまに気晴らしに一緒に出かけても、母の口からは
「お義父さんは、、、」
「お義母さんは、、、」
そして
「お父さんは、、、、」
と、一時も、他界した家族の話の出ないときはない
一番、口に出す名前は、もちろん父のことだ
「ここはお父さんと毎年のように出かけてきたところだよ」
「お父さんも一緒に来たかったでしょうね」
「ここに来ると、お父さんはいつもここでコーヒーを飲みながらタバコを吸って待っていたんだよ」
、、、、、、、
そして、仏壇にお供えものをするにしても、何をするにしても、まるで父が今でも生きているかのような口調で話す
「お父さんはわがままだから、こういうのが好きだと思うのよ」
「お父さんはおしゃれだったから、こっちのほうが喜ぶんじゃない?」
「お父さんは食いしんぼだったから、私だけ美味しいものを食べると怒っちゃうと思って、、、」

母のなかでは、父はいまでも生きているようだ

当初、「49日までは毎日コーヒーを煎れて仏壇にあげる」と言っていたのが、
「100か日までは」になり、
「1周忌までは」になり、
いまでは
「3回忌までは」になっている
きっと、3回忌を過ぎても
「お父さんはコーヒーが大好きだったから」と言って、毎日のようにコーヒーを供えつづけるだろう

幸せものだね>お父さん

「私は、仏さんのことをするために生かされているんだと思ってるのよ」
と母は言う
少し供依存の癖のある母にしてみれば、それは、父が亡くなってから見つけた生きがいなのかもしれない

それでもいいっ
まだ元気でいてねっ>お母さん

私もまだ、帰る場所があって欲しいから、、、、、


†神に感謝
by nitonyan | 2007-05-24 20:47 | くるぶし

「親より出世するよ」
私の母は、私にそう言い続けた

「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた

「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、

「La Postal 1日1信」

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