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足の「人指し」指


Gaudete in Domino. Ora et labora. 主にあって喜べ! 祈れ、そして働け!
by nitonyan
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出世魚

我が家の経済状態は、かなりの火の車だ

もともと、40歳を過ぎての就職で、たいした技術もない状態だから、朝の8時から夜の9時まで働いても、月々いただくお給料はたかが知れている
それなのに、息子は公立高校を辞めて、大学の授業料並みにお金のかかるサポート校+通信制高校に通っているし、ネコはいるし、、、、、
今まで破綻しなかったのが不思議なくらいだ

我が家の経済状態を息子に話したところ、
「あのさあ~
 もともと離婚したときに、こうなることはわかっていたはずなんだから、
 オレにお金が無いって愚痴るのはルール違反だと思うよ」
と言われてしまった

ほほお~~、ルール違反!ときたかあ~~~

「だいたい、オレなんて、『思春期』なのに、けっこう自炊して食費を助けてると思うけどなあ~」





ほほお~~、まだ『思春期』だったわけ?
それを言うなら『育ち盛り』じゃないのかなあ~? 笑

「話し、ちゃんと聞いてる?
 なに、笑ってるんだよ~~」

おおっ、すまんっ、すまんっ

「高校生の男の子がどれだけ食うか、母さんだって経験あるでしょ?」

ないっ!
だって、お母さん、男の子だったこと、ないもの

「まあね、、おふくろは女だったものな~~~」

だった、、、?
今も、女のつもりなんだけど、、、


その後、こんな調子で、どれだけ自分が、他の高校生の男子と比べて、苦しい生活を我慢しているのか、という主張が続いた
その一つ一つは、妙に説得力がある話だったけれど、だからと言って、お金が増えるわけではない
最後に、私から

「あなたの言いたいことはわかった
 お母さんも頑張るから、これからも協力、お願いね」

と言って、話しを締めた

親としては、けっこう痛い主張もあったけれど、この話し合いのなかで、ひとついいことがあった

息子が私のことを『おふくろ』と呼んだことだ


小さいころの息子は、私のことを『おかあちゃん』と呼んでいた
まわりの同年代の子どもたちがそれぞれの母親を『ママ』と呼ぶなかで、
大きな声で『おかあちゃ~ん』と呼ばれることは、恥ずかしくもあり、嬉しくもあった
小学校に入ると、『あ』がなくなって『かあちゃん』になった
この呼び方は、今の時代、さすがにかなり目立っていた
周りのお母さんたちから
「かあちゃんって呼ばれているの~?」と驚かれた
そして、小学校高学年になると『お母さん』に変わった
友だちに紹介するとき、『うちの母親』と呼んでいるのを聞いたことがある
中学校に入ると、さすがにあまり親を呼ぶことはなくなったけれど、話のなかに出てくる呼び名は『母さん』だった
高校生になると、お腹が空いたときとお金が欲しいときだけ『母さん』と呼んだ
それ以外には、とくに私に声をかけることも無くなった
そして、来月に高校の卒業式を控えている息子は、はじめて私のことを『おふくろ』と呼んだ

おかあちゃん→かあちゃん→お母さん→(母親)→母さん→おふくろ

成長に合わせて呼び名が変わる出世魚ではないけれど、
とうとう私も『おふくろ』に昇進したようだ 笑



このあと、私に残された呼び名は、、、、、おばあちゃん?

それは、、、、、、

まだまだ先にして欲しいなあ、、、、
by nitonyan | 2006-02-25 21:46 | すね

「親より出世するよ」
私の母は、私にそう言い続けた

「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた

「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、

「La Postal 1日1信」

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