足の「人指し」指
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放蕩息子
今日は父の百か日法要の日
お寺や食事をするお店の手配は、すべて姉がやってくれた
お墓に持っていくお供えの花や、お寺の本堂に供える果物などの手配も、昨日、一日早く実家に来て、やはり姉がやってくれた
私の役目は、、、、、
19歳の息子を、法要の時間までに、正装でお寺に連れて行くこと、、、、
こんなことを書くのは、ほんとうはとても恥ずかしいことなのだけれど、息子は私の言うことはまったくきかない
それが、法事など、家族にとって大切な行事であっても、、、、
案の定、昨日の夜から徹夜でネットゲームをしていた息子は、私が朝7時に起きたとき、まだゲームをやっていた
朝から喧嘩、、、
「今日は大事な日だから、早めに寝なさいとあれほど言ったでしょ?
9時には出かけるからね」
そう言うと、息子は、「無理だから」と一言
「あれだけ可愛がってくれたおじいちゃんの法事に、そういう態度をとるの?」
そう私が怒ると、
「少しだけ寝てから、ちゃんと起きる」とベッドにもぐりこんだ
8時半になっても起きてこない息子に、ふたたび腹を立て、部屋まで起こしに行った
「わかってるからっ」
そう言いながらも、息子はベッドから起き上がらない
やっと息子がベッドから起きて、シャワーを浴びたのが8時50分
それから30分して、息子はお風呂場から出てきた
「今日はスーツだからね」
「ネクタイも靴下もぜんぶ用意できてるからっ
急がないと間に合わないわよ」
私が何かを言うたびに「うざいな~」と言いながらも、なんとか準備をしていた
今日は、姉夫婦が実家から母をお寺に連れて行ってくれるので、私たちは直接お寺に行くことになっている
お寺は、実家のある駅より4駅も手前なので、実家に行くときに利用する特急電車を途中で各駅停車に乗り換えなくてはならない
息子は電車でお寺に行ったことがないうえに、駅からお寺までの道が複雑なために、私も一緒に行く予定にしていたのだけれど、、、
実は、息子が小学校5年生の頃から、私はほとんど同じ電車で出かけたことがない
それは、息子が一方的に親と一緒に電車に乗ることを拒否しているからだ
同じ電車に乗っても、同じ車両には絶対に乗らない
そういうところが、、、、、、まだガキなのだ
今日も、息子がでかけたのを確認してから、私も家を出発した
予定より30分も遅れている
法事は12時からなので、11時半までにはお寺に着かなければならない
順調に行ったとしてもギリギリの時間だ
最寄の駅までは、息子の姿を遠くに見ながら歩いた
次の乗り換え駅でも、息子の姿を遠くに確認できた
JRに乗り換えた時点で、不覚にも息子の姿を見失ってしまった
それでも、お寺のある駅の改札前のベンチで、最終的に待ち合わせの約束はしていた
いつもながら、息子は自分の携帯電話を充電切れのままにしていて、役には立たない
私はラッキーなことに、予定していた電車より、一本早い電車に乗れたために、お寺のある駅に、11時半ちょうどに着くことができた
でも、、、、
息子の姿はない
もう、姉夫婦も姪も甥夫婦もお寺に集合している時間だ
姉の携帯にメールを打った
「私はもう着いたんだけど、息子がまだ来ません
駅の改札で待ち合わせしているので、もう少し待ってみます」
10分後の次の電車が到着しても、改札には息子の姿はなかった
さらに10分後の次の電車が到着しても、息子は現れなかった
法事の時間まであと10分、さすがに私も駅からお寺に向かわなければならない
思い切って姉の携帯電話に電話を入れた
「法事の始まりを遅くしてもらおうか?」
そう言う姉の言葉に
「法事は予定通り12時に始めてっ
もう1本、電車を待って、それでも来なかったら、私ひとりで向かうから、、、」
電話を切ってから、駅員にチョークをもらって、駅の伝言板に息子へのメッセージを書いた
「Jへ
法事は○○寺で12時から
食事は、△△△で13時から
かならず連絡してください 母」
法事を行うお寺の名前と時間は、息子に事前に知らせてはあるけれど、もし忘れていたら、駅員に場所を聞くこともできないと思って、そう書いた
次の電車、12時ちょうどの電車が着いても、息子は現れなかった
しかたなく、ひとりでお寺までの道を急いだ
お寺に着いて本堂のガラリ戸を開けると、住職の奥さんが待っていてくれて、すぐに案内してくれた
ちょうどお焼香が始まるところだった
お焼香を済ませた母が、心配そうに私の顔を見上げた
私は黙って、首を横に振った
母、姉に続いて、私もお焼香をした
ひとつのお経が終わり、もうひとつのお経が始まったころだった
本堂のガラリ戸が開く音が遠くで聞こえた
しばらくすると、パタパタと廊下を歩く足音がした
そして、、、、
本堂の障子が開いて、やはり住職の奥さんに案内されて、息子が入ってきた
息子は黙って、そのまままっすぐお焼香台まで進み、黙ったままお焼香を済ませた
義兄の後ろに座ろうとしたところを、義兄が黙ったまま、私の横に座るようにいざなってくれた
息子は、私のとなり、一席あけて席をとった
法要が終わると、何事もなかったかのように、家族でお墓参りをした
息子と甥が水をいっぱいにした桶を持って、長い階段を歩いていく
お墓に着くと、枯れた花を取り除き、水をかけて、母と私が雑巾でお墓を磨いた
その間に、義兄と姉がお線香と花束の準備をしてくれた
綺麗に磨きあがったお墓に花束を添え、茶碗に父の好きなコーヒーを入れて備えた
息子に
「たばこ、持ってるでしょ?」
と言うと、息子は黙ってポケットからハイライトの箱を出し、一本渡してくれた
それに火をつけ、コーヒーの入った茶碗の横に置いた
ハイライトは、父が長年吸っていたタバコだ
お墓参りを済ませ、二台の車で食事を予約しているお店へ行こうとすると、息子が
「実は、このあと用事があって、、、」
と、食事に行くのを断ろうとしたところで、今まで黙っていた姉が一言息子に言った
私は少し離れていたので、姉が何を言ったのか聞こえなかったけれど、その一言で息子はこの場から逃げるのを諦めたようだった
食事の最中も、にぎやかに談笑する家族とは一線を引いたように、息子は終始黙っていた
それでも、みんな、大人だ
遅刻したとしても、とりあえずお焼香には間に合った息子を責める気はない
食事の後、息子だけが、そこから電車で一人で帰った
他のメンバーは揃って実家へ戻り、母を囲んで、しばらく談笑してから、それぞれの家へ帰って行った
私は、母と一緒にみんなを見送ってから、いつもそうするように、母が寝支度をすべて終えてから実家を後にした
家に帰ると、息子はまた部屋でゲームをしていた
私は、今日のことは、単なる若気の至りで終わらせてはいけないような気がしている
今までは、ゲームに熱中していても、学校にさえ通っていれば、何もいうまいと思って、そうしてきた
息子に対して、いたたまれない思いを飲み込んで我慢するのは、私ひとりなら仕方が無いと思っていた
でも、今日の出来事は違う
実家の母も、姉も、義兄も、甥や姪にまで、いらぬ心配をさせてしまったことが痛かった
しかも、それでも反省するわけでもなく、ふたたびゲームをしている息子が、私ははじめて許せないと思った
このまま息子をほおって置いては、いけないような気がしている
では、どうするのか?
ふたたび、親子バトルの再開かっ?
†神に感謝
お寺や食事をするお店の手配は、すべて姉がやってくれた
お墓に持っていくお供えの花や、お寺の本堂に供える果物などの手配も、昨日、一日早く実家に来て、やはり姉がやってくれた
私の役目は、、、、、
19歳の息子を、法要の時間までに、正装でお寺に連れて行くこと、、、、
こんなことを書くのは、ほんとうはとても恥ずかしいことなのだけれど、息子は私の言うことはまったくきかない
それが、法事など、家族にとって大切な行事であっても、、、、
案の定、昨日の夜から徹夜でネットゲームをしていた息子は、私が朝7時に起きたとき、まだゲームをやっていた
朝から喧嘩、、、
「今日は大事な日だから、早めに寝なさいとあれほど言ったでしょ?
9時には出かけるからね」
そう言うと、息子は、「無理だから」と一言
「あれだけ可愛がってくれたおじいちゃんの法事に、そういう態度をとるの?」
そう私が怒ると、
「少しだけ寝てから、ちゃんと起きる」とベッドにもぐりこんだ
8時半になっても起きてこない息子に、ふたたび腹を立て、部屋まで起こしに行った
「わかってるからっ」
そう言いながらも、息子はベッドから起き上がらない
やっと息子がベッドから起きて、シャワーを浴びたのが8時50分
それから30分して、息子はお風呂場から出てきた
「今日はスーツだからね」
「ネクタイも靴下もぜんぶ用意できてるからっ
急がないと間に合わないわよ」
私が何かを言うたびに「うざいな~」と言いながらも、なんとか準備をしていた
今日は、姉夫婦が実家から母をお寺に連れて行ってくれるので、私たちは直接お寺に行くことになっている
お寺は、実家のある駅より4駅も手前なので、実家に行くときに利用する特急電車を途中で各駅停車に乗り換えなくてはならない
息子は電車でお寺に行ったことがないうえに、駅からお寺までの道が複雑なために、私も一緒に行く予定にしていたのだけれど、、、
実は、息子が小学校5年生の頃から、私はほとんど同じ電車で出かけたことがない
それは、息子が一方的に親と一緒に電車に乗ることを拒否しているからだ
同じ電車に乗っても、同じ車両には絶対に乗らない
そういうところが、、、、、、まだガキなのだ
今日も、息子がでかけたのを確認してから、私も家を出発した
予定より30分も遅れている
法事は12時からなので、11時半までにはお寺に着かなければならない
順調に行ったとしてもギリギリの時間だ
最寄の駅までは、息子の姿を遠くに見ながら歩いた
次の乗り換え駅でも、息子の姿を遠くに確認できた
JRに乗り換えた時点で、不覚にも息子の姿を見失ってしまった
それでも、お寺のある駅の改札前のベンチで、最終的に待ち合わせの約束はしていた
いつもながら、息子は自分の携帯電話を充電切れのままにしていて、役には立たない
私はラッキーなことに、予定していた電車より、一本早い電車に乗れたために、お寺のある駅に、11時半ちょうどに着くことができた
でも、、、、
息子の姿はない
もう、姉夫婦も姪も甥夫婦もお寺に集合している時間だ
姉の携帯にメールを打った
「私はもう着いたんだけど、息子がまだ来ません
駅の改札で待ち合わせしているので、もう少し待ってみます」
10分後の次の電車が到着しても、改札には息子の姿はなかった
さらに10分後の次の電車が到着しても、息子は現れなかった
法事の時間まであと10分、さすがに私も駅からお寺に向かわなければならない
思い切って姉の携帯電話に電話を入れた
「法事の始まりを遅くしてもらおうか?」
そう言う姉の言葉に
「法事は予定通り12時に始めてっ
もう1本、電車を待って、それでも来なかったら、私ひとりで向かうから、、、」
電話を切ってから、駅員にチョークをもらって、駅の伝言板に息子へのメッセージを書いた
「Jへ
法事は○○寺で12時から
食事は、△△△で13時から
かならず連絡してください 母」
法事を行うお寺の名前と時間は、息子に事前に知らせてはあるけれど、もし忘れていたら、駅員に場所を聞くこともできないと思って、そう書いた
次の電車、12時ちょうどの電車が着いても、息子は現れなかった
しかたなく、ひとりでお寺までの道を急いだ
お寺に着いて本堂のガラリ戸を開けると、住職の奥さんが待っていてくれて、すぐに案内してくれた
ちょうどお焼香が始まるところだった
お焼香を済ませた母が、心配そうに私の顔を見上げた
私は黙って、首を横に振った
母、姉に続いて、私もお焼香をした
ひとつのお経が終わり、もうひとつのお経が始まったころだった
本堂のガラリ戸が開く音が遠くで聞こえた
しばらくすると、パタパタと廊下を歩く足音がした
そして、、、、
本堂の障子が開いて、やはり住職の奥さんに案内されて、息子が入ってきた
息子は黙って、そのまままっすぐお焼香台まで進み、黙ったままお焼香を済ませた
義兄の後ろに座ろうとしたところを、義兄が黙ったまま、私の横に座るようにいざなってくれた
息子は、私のとなり、一席あけて席をとった
法要が終わると、何事もなかったかのように、家族でお墓参りをした
息子と甥が水をいっぱいにした桶を持って、長い階段を歩いていく
お墓に着くと、枯れた花を取り除き、水をかけて、母と私が雑巾でお墓を磨いた
その間に、義兄と姉がお線香と花束の準備をしてくれた
綺麗に磨きあがったお墓に花束を添え、茶碗に父の好きなコーヒーを入れて備えた
息子に
「たばこ、持ってるでしょ?」
と言うと、息子は黙ってポケットからハイライトの箱を出し、一本渡してくれた
それに火をつけ、コーヒーの入った茶碗の横に置いた
ハイライトは、父が長年吸っていたタバコだ
お墓参りを済ませ、二台の車で食事を予約しているお店へ行こうとすると、息子が
「実は、このあと用事があって、、、」
と、食事に行くのを断ろうとしたところで、今まで黙っていた姉が一言息子に言った
私は少し離れていたので、姉が何を言ったのか聞こえなかったけれど、その一言で息子はこの場から逃げるのを諦めたようだった
食事の最中も、にぎやかに談笑する家族とは一線を引いたように、息子は終始黙っていた
それでも、みんな、大人だ
遅刻したとしても、とりあえずお焼香には間に合った息子を責める気はない
食事の後、息子だけが、そこから電車で一人で帰った
他のメンバーは揃って実家へ戻り、母を囲んで、しばらく談笑してから、それぞれの家へ帰って行った
私は、母と一緒にみんなを見送ってから、いつもそうするように、母が寝支度をすべて終えてから実家を後にした
家に帰ると、息子はまた部屋でゲームをしていた
私は、今日のことは、単なる若気の至りで終わらせてはいけないような気がしている
今までは、ゲームに熱中していても、学校にさえ通っていれば、何もいうまいと思って、そうしてきた
息子に対して、いたたまれない思いを飲み込んで我慢するのは、私ひとりなら仕方が無いと思っていた
でも、今日の出来事は違う
実家の母も、姉も、義兄も、甥や姪にまで、いらぬ心配をさせてしまったことが痛かった
しかも、それでも反省するわけでもなく、ふたたびゲームをしている息子が、私ははじめて許せないと思った
このまま息子をほおって置いては、いけないような気がしている
では、どうするのか?
ふたたび、親子バトルの再開かっ?
†神に感謝
by nitonyan
| 2007-02-11 23:10
| すね
「親より出世するよ」
私の母は、私にそう言い続けた
「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた
「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、
「La Postal 1日1信」
私の母は、私にそう言い続けた
「親より出世するよ」
そう息子に言ったとたんに、はじめて私は、私の母の気持ちが理解できた
「親より出世するよ」
それは、
「親より出世してほしい」
という親の願いと、期待だった、、、
「La Postal 1日1信」
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